お知らせ!craze4"T"Lab.申込みサイト発動!

お知らせ!craze4"T"Lab.申込みサイト発動!
ついにWEBで申し込み&Labの開催可能日が検索できる様になりました詳しくはここをご覧ください
https://sites.google.com/site/craze4t/

2012-07-21

参戦!フリースタイル品茶会(前編)

もう二週間も前の話で恐縮なのですが、7月8日「地球にやさしい中国茶交流会」のスピンオフ企画?で「フリースタイル品茶会」というイベントがありました

言い訳:事前告知をこっちでもやろうかと思ってる瞬間に全席ソールドアウトになってしまっちゃったんで、こっちに告知かけませんでした(笑)

以下は斜字体は主宰のあるきちさんのサイトから

<フリースタイル品茶会とは?>
名前の通りなのですが、会場内を自由に動き回ってお茶を飲める会です。
飲み方、楽しみ方が「フリースタイル」で、参加者が選べるのです。

イメージとしては、ビュッフェスタイル。

それも、「既に作り置きのものを取っていく」というのではなくて、ビュッフェの一角にあるカウンターで「目の前で職人さんに寿司を握ってもらえる」的なコーナーのイメージです。


今回は最初なので
4テーブルをご用意。
各テーブルには、職人さんならぬ、各お茶のスペシャリストを配置しております。

その方々が淹れる美味しいお茶を、あれこれ気ままに楽しんでいける感じです。

茶席の場合は、どうしても時間制限がありますが、このイベントはそれ取っ払われるので、煎がガンガン利くような良いお茶でも、心ゆくまで楽しんでいただけると思います。


このテーブルの「台湾茶」のテーブルマスターとして参加させていただきました
他のテーブルの様子は実は「よくわかってません」(笑)午前・午後ともほぼ一人でお茶淹れ、説明をやってたから(そう入ってもタバコ休憩の間つないでくれたり、わかんなそうにしている人に説明してくれたり、次のセットの準備をしてくれたり大活躍だった当日アシストのCさんやKくんには非常に感謝です)
つうコトで自分の席のことしか書けませんですORZ
 
午前の部テーマ:梨山の季節比較
          龍眼焙煎のお茶

まうぞうさんのやっているCraze4"T"Lab.は、一部で魔窟?とも囁かれていますが、台湾茶のあれこれを飲み比べられる、日本では珍しい場所です。
その出張ラボ的な今回のテーブルA。

第1部では、梨山の季節比較と龍眼焙煎のお茶を品茶できるそうです。


梨山といえば、台湾の高山茶では筆頭クラスのお茶。

その季節の違いを飲み比べられるそうです。お得ですね~。

また、焙煎に興味のある方には龍眼焙煎のお茶。

電気焙煎と炭火焙煎、それも龍眼の炭を使ったものはどう違うのか?を感じていただけるのではないかと。

午後の部テーマ:金萱の比較
          杉林渓の比較

まうラボテーブルの第2部では、金萱の比較と杉林渓の比較をしてみます。


金萱はミルクの香り、というキャッチフレーズばかりが先行していますが、じっくりと作られたものを飲んでいただこうという趣旨のものです。

あれこれ飲み比べるとイメージが変わるかもしれません。

もう1つは、上質なお茶を出す高山茶区として知られる杉林渓の比較。

産地の様子なども交えて、飲んでいただけるのではないかと思います。

 

上の引用を見てわかってもらえるかと思うかと思うますが最近のLabでよくやる比較ですね~、
Lab出張営業?と言われて「そうです」と言わざるをえない。
まあ初めてのイベントで、初心者のかたも来る中でゴールのない品茶や議論をしてもしょうがないので自分の中である程度意味づけて理屈を理解できる「帰結点」のある品茶をしようということで

まずテーブルですが、なんの「しつらえ」もしていません
でかい茶盤は5種以上の品茶をやるには必要ですし、カラー蓋碗は「何色のお茶がいい」とか言いやすいため。茶海にいたっては100均に売っているティーポット(しかしわかりやすいように蓋碗と同じ色のポストイットが貼ってあったり細かい工夫は一応してる)という適当ぶり、家から持ち出す時に「また同じ所に戻すのが面倒だから」という理由で押入れケース二本分の茶葉を持ち込む有様(搬入量は僕が一番多かったです)左隅にノートパソコンがおいてますが、これで簡単な概論を説明したあとでお茶を入れるという流れでやりました。
あ、個人的に考えたのは正確に品茶するには「茶葉の拝見」「茶水の拝見」などでわかりやすい&掃除しやすいように白のカッティングシートを貼ったことかな?これは非常に良いアイデアだった気がします。

僕が考える「品茶」(評茶と言ってもいいかも)というのは「茶芸」とも「賞茶」とも違って

・ お茶を相対評価します
同じ抽出時間、茶葉の量で複数種類のお茶を評価していきます。無論そのお茶単体で精魂込め手入れるともっと美味しく煎れられるはずなのですが、主眼は「相対評価です」あえて同条件で煎れます、今回のように初心者がいるシーンでは「明らかにそうではないお茶」を用意しておくのも評価しやすくていいと思ってます。

客:「私、金萱苦手です」
ま:「金萱の青心烏龍と違うどの部分が嫌いなんですか?」
客:「バニラっぽくてのどがイガイガするんで」
ま:「ではCのお茶以外を飲み比べてみてもらえば金萱の持つ他の良さが見えてきますよ」

・ 理科の問題
淹れる前の茶葉の色、形、から抽出される茶水を想像してみます、抽出後は、香り(5箇所ぐらい比較のポイントがあります)、味(舌喉のどの部分でその味を感じたか)、茶水の色や重さ、入れ終わった葉底(茶殻という言葉が大嫌いなのでここは専門用語で)の様子などから「なぜそうなったか?」を考えていきます、5感といっても、飲む前に耳で「このお茶の中で一番高いのはどれですか」というのは論外で耳の中にお茶を注ぎたくなってしまいます(笑)
例 4種のお茶のうち3種は金萱もう一種は青心烏龍というブラインド品茶をやってみましたが、外す人は結構いました、その後茶葉を見せてこういう茶葉が金萱ですよってやるとみんな納得なわけです

・ 算数の問題
同じ梨山の11年春(A)、11年冬(B)、12年春(C)、AとCには共通してるけどBにはない香り、しかもAとCではCの方に強く感じられるものが「春茶の特有の香り」だったりします。要は共通点や差異点を明らかにすることで「○○茶」の特質が見えて来るわけです

・ ディスカッションをするということ
品茶をするには相手がいないと「はあ、そうですか」とか「すごーいみんな美味しい」とかよくわかんないことになってしまします、それぞれが思ったことを自分の言葉で表現していくと「あ、あなたの今いったことはそちらの方と近い感想ですね」とか「お二人の評価の違いは香り重視なのか喉越し重視なのかですね」とか深まっていくのです(時には自分が感じないことを教えられる)ことも多々あります

・ 淹れては7割の答えしか用意せずに… (常に探究心を持って品茶したい)
 「品茶」をするときは大抵「お茶を買うとき」で、そういったときにはお店サイドの「売りたいお茶」に対しての恣意が出てしまいます、「自分の感覚を磨く」とか「お茶に対して理解を深める」という意味の「品茶」の場面はまだまだ少ないなあと思っています、そういう意味でも僕が品茶をするときにはその場での「結論」をすごく大事にします、3割ぐらいは「その場でいる全員が共感したもの」が
答えなのかなあと思って望んでいます(そうしないと「自分の思い込み」「走味(劣化)」「当日の水や気温の状況」まで含めて考えられないし、足元をすくわれることも多いのです) 

各界の感想まで書くつもりが「品茶概論」みたいになってしまった(反省)
後編では各会のポイント、今回のイベントの個人的なまとめとかも書いて行きたいです
にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村
書きすぎて疲れました

2012-06-09

1年はあっという間

6/12にラボ平日開催と書いたあとに気づきました!去年のこの日にLabをプレオープンさせたのです!もう一年か…という感慨いっぱいです。

この一年で広がった「茶縁」と
支えてくれた「茶友」と
常に僕に向きあって来たお茶たちに「感謝」です。

ピコ手(←すっごい小さい)のフルースタイルなお茶会ですが、これからも皆さんと「セッション」していければいいなあと思います(Labのコンセプトは「ジャズセッション」のように全員で盛り上がって作っていく「台湾茶会のブルーノート」なのです)
以上、坂道のアポロンを見てちょっとテンション上がっているまうぞうでした。












にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
にほんブログ村

2012-06-05

GW台湾買い付けの旅9(完結編)

多分今日で完結となるののロングランな企画、書く方も疲れましたが、私の日本語能力のなさに呆れつつ呼んでいただいている方に感謝しつつ、行きます!

王有里の家から坪林の老街に取って返しそこから「陳文慶」の家に行く、彼は水徳の村の「青年団長」的な立場、当然水徳の村の名にかけていいお茶を作ります。

 彼の目指す方向はコンテスト茶作りここ数年での特等受賞回数で見てもかなりの強者です、若手のピンリンの茶農の四天王には僕的には絶対に入れる腕前、坪林郷のコンテストは鹿谷郷農会ほどではないですが、かなりの難度です。
 彼の家には「コンテストに出すまで」春茶を保管しておく冷凍庫(写真右)があります、コンテストに持って行くまでここで保存しこのプレハブごと温度を戻していって出品するという念の入りよう
 こんな気さくな農家のあんちゃんですが出される課題はハードです、これをくぐらないとお茶は買えません
 「うちには今三種類のコンテスト出品用のお茶があるよ」この中で俺たちが一番いける!と思っているお茶を当てたら分けてやる、間違ったら売らない…さても難度が高い質問です!梨山だったら速攻で判断できるけど、包種のコンテスト茶の良し悪しは難しい、特に同じ茶農だし…
 そういう時には「本人じゃない関係者」の動きを見るのが重要!昼寝から目覚めて寝ぼけながら品茶をする陳文慶のお父さんの動きに注目すると…、明らかにあるお茶を飲んだ時に「目の色を変えてます」、うん!このお茶ですね~
まう「これ(写真一番左)だろ」
文慶「正解だ!一斤ど~んと売ってやる」
まう「え?一斤も買えないよ(値段聞いてないし汗)」
文慶「絶対一斤!○○元で(コンテストでは「淘汰」されたお茶ぐらいの価格)」
まう「???(論外に安い値段)はぁ??」
文慶「わざわざ日本から来て俺が帰ってくるまで待っててくれる奴にはその価格でいいんだ」
まう「分かった、ああ買う、喜んで買う!」
兄貴の男気に感謝です!
ちなみにコンテスト出品茶は5月中旬のコンテスト出品までは冷凍庫で保管中なのでこのお茶は「出品茶の試飲用ロット」なのですが、それでもこの価格で入手できたのは奇跡でしょう
ちなみに「そういえばお前は春しか来ないよな…、今度は冬に来い!冬茶もいいぞ!約束だかんな」と念を押されてしまいました(こりゃ今年の冬に行かんと収まりがつかないにゃ)
そんなこのお茶はただ今結果発表待ちですが、特等を取ったら一斤60000円の定価がつきます
23 陳文慶 包種


陳文慶の家のあと違う包種茶産地ということで石碇に向かいます、石碇のコンテスト常連というと「陳樹根」が有名ですね
 受賞した額の数は半端ではありません、店に行くと笑ってしまいます。
今日は樹根さんは不在でその弟さんが対応してくれます、しかしまたここでも… 「うちには今三種類のコンテスト出品用のお茶があるよ」って同じ事をされてしまいます。(泣)ここでは僕は「外し」てしまいました(「つれ」様は両方共当たったので包種茶はあたしのほうが上やねとおっしゃってました)で、一番狙ってるお茶を謝りながら分けてもらうことに…(言い訳すると坪林と石碇は絶対入賞傾向が違うと思う!)

26 陳樹根 包種


 




 
もう暗くなってきたので山から下山しつつ最後のポイント木柵の「張協興」で包種をお買い上げ~(鉄観音の春茶はまだでした~)
 
27 張協興 包種
 これにてタイムアップ!今回の旅の買い付けは「終了!」となりました、このあとビールを飲んで、寝て翌日6時起床で桃園空港から日本に帰って参りました!
 
 
 にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
やっと完結

 
 
 

2012-06-04

GW台湾買い付けの旅8

さてさて、4日目なのですが朝から新幹線で台中から台北に戻ります。
昨日、仕込んでおいた「冷泡茶」とセブンイレブンのホットドックを朝食に(美食の国に行きながら基本こういうジャンクフードばかり食ってます、グルメに興味なし?)

そうして台北に急いで戻ったのは訳があります、11時に台北で通訳兼ガイドをしているお友達(ついでですがこの方「茶柱倶楽部」の取材の通訳もされておられます)と車をチャーターして坪林に行く約束なのです。「坪林にはバスで行ける」「それこそバイクで行けばいいのに」と思う人もいるかもですが、市街地では怖すぎてバイクに乗れません、また今回は「老街」よりも「生産農家狙い」なので足の確保は必要なのです。
土曜日の高速道路は滅茶ゴミで坪林につくのに約1時間そこから更に30分山を登って、ほとんど平渓との境い目の農家にやって来ます。
なんかい行っても感動の茶園ですわ!循環型有機農法を確立した功績で「神農奨」をとっている
王有里さんの畑、
 このおっさんこそ、今の有機農法の至宝です
 茶樹の苔が生える…、農薬使うとあり得ないです、この苔が茶樹の保湿と虫害予防に一役買っているのです下の雑草だらけ
 一回摘んだ後なので比較的綺麗ですが、デフォルトは右側の畑のようにぼうぼう状態です
 踏むと2cmはめり込む軟らかい粘土質の良い土です
 真ん中に見えるのが王家のお墓、このお墓のある土地にしがみついて生きてきた人なのです
彼が有機に目覚めたのは 1980年代
農薬が急速に普及した時にまだその使用法や害がよくわからず、18歳の弟を農薬中毒でなくしてから、彼の挑戦は始まったのです、畑から農薬が抜けるまで数年は他の茶農のもとで「働き」をやって土地を綺麗にし、 その後試行錯誤を重ねながら「有機茶」と向かい合ってきた人です。ぽっと出の「大豆殻や落花生殻」とか使って、農薬使ってないから「うちは有機だ」という輩とは考える方向・深さが違います。

この日はシンガポールからお客さんも来てるのでみんなでお昼を食べようとお昼をご馳走してもらったのですが…、「豆腐以外は全部自分で作ったんだ」とのこと 

 自分のうちでかってる平飼い地鶏一匹まるごと入れたスープ、うまくないはずがありません、中に入っている椎茸もとうもろこしも「自分で作ったよ」(!)椎茸は何かのお肉みたいに肉厚でとうもろこしはぷりぷり
 どんこ(干ししいたけ)と豆腐の炒めもの、これがまた最高にうまくて…
 筍の炒めもの、塩漬けじゃない旬のとれたてです!
薄味なんだけど野菜の味がすごく濃くててうまかったです

デザートはスイカでした「これもうちで…以下略」

なんだかグルメレポートみたいになってきた…でもこの旅一番のごちそうだったのはまちがいなしです

 今は刈り取った葉(日本茶風に言うと番茶かな)を使って紅茶を作ってました、そんなに売れるもんでもないけどせっかく育った葉がかわいそうだから…といってました


 こんな風に適当な茶碗で適当に淹れてくれるのですが、これがまたうまいのです、で、彼のお茶は製茶されるたら即完売なので、在庫はありません、いつものことなので仕方がありませんまだ最終焙煎や枝取りが終わっていない「毛茶」の状態でお買い上げ~です
22 王有里 有機包種(毛茶・未摘)

おいしいごはんのハプニングもあり時間を大幅に食ってしまったのですが、彼の家から街に着く手前のお寺で「お祭り」 をやっていたのでひやかしていくことに、



今となっては珍しいレトロなボテヒー(人形劇)など鑑賞していると、その中に慈心(有機の認証団体の一つ)の有機茶を販売しているブースを発見、適当な有機包種(完成品)と坪林の東方美人の持ち合わせがなかった、更に上徳村のお茶は飲んだことがなかったのでとりあえず買ってきてみました

24 金冠有機 包種
25 金冠有機 有機東方美人

その後 王有里と全く逆の方向を向いているある茶農のところへ…

今日で完結のつもりが力尽きました。続きは次回
にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
あと少しだけお付き合いください・ついでにポチもよろしく




2012-06-03

GW台湾買い付けの旅7

旅も三日目の後半戦・台中市街地ですが 
まずは観光!ということで、去年?出来立ての「宮原眼科」に行って来ました。
病院ではなく台中No1(だと僕は思っている)のパイナップルケーキ屋さん「日出」が作った新しいコンセプトショップです。この場所にはまえはセブンイレブン(駅近くで最もぱっとしないセブンイレブンと呼んでよく使っていました)ずーっと工事してるな~と思ったらこんなことに!チャイナ柄好き、レトロ好き、スイーツ好きみんなが喜びそうなイケてるお店です。まずは写真をご覧ください




なんかもうすごいとしか言いようが無い…。あまりの凄さにアイス食ったら、もうパイナップルケーキ買う元気なかったです実際(アイスを買うには、平日の夕方4時台で30分待ちでしたORZ)

気を取り直してお茶の買い出し続行です、台中は大型茶芸館で有名ですが、そんなものは僕にはどうでもよくて「大型卸」「有名茶農」が台中もしくはその近郊に居を構えているのです。
実際
「大禹嶺◯○K」(数字ど忘れ)
前述の「老郷長茶集」
「キライサン茶葉の専門店」
このあと訪問する二件
などなかなか面白いラインナップです、但し値段は「都会価格」になってしまうのが難点なのですが
まずは台中でお茶を買うならここ!と台北の茶荘も一目置く「春勇」の台中店に…
ここにはおととい買い漏らした茶葉がいるはずなのです。



一昨日真っ先に行った竹山の春勇の「次男」のお店です(一昨日竹山で「欲しいものは台中にある、連絡しとくから買いに行け」と言われていったのですが、嫁にもその連絡があったらしくスムーズに「ああお前か…父さんから話は聞いてる」的に運びました)、こういうふうに有名茶農は子供たちに暖簾分けをしていくわけです、お茶を入れてるのが「次男の嫁」ですね…ここで買ったお茶は
18 春勇茶行(台中) 拉拉山
19 春勇茶行(台中) 紅香
買わなかったけど、奇來山もあります、この3つの産地で「分かる人にはわかるはず」なのですが、要は原住民の村なんですよ、原住民から土地を借りて、お茶を植えて、管理から収穫までさせてそれを製茶して高値でさばく…という台湾茶の一番エグイやり方なわけです。(まあ簡単に言うと台北の老吉子とおんなじやり方です。彼も坪林の鄭家の3男だし…)
まあ、それでも美味いので買ってしまうんですが… 、

まああこの辺を話すと長くなってしまうので、この「因果なお茶」の話はまた今度!

しかし、茶荘が出すお茶は「よく見せる」ために「濃ゆい」のです。これは台湾で買ったお茶が日本で再現できないとお悩みの方にも言っておきますが「茶荘は基本的に自分の店のお茶の悪いところを見せないためにすごく茶葉を入れて「濃ゆく」淹れる」わけです。
正直、このお茶の評価は日本に帰ってきて自分のやり方で飲んでみないとわからんと思いながら買い込んで駅までバスで戻ってきたら、つれ様が「キ・キボチワルイ・クラクラスル」とお茶酔いになった様子(!)
仕方がないので台中駅前のホテル(と言うより「木賃宿」)に休憩いただいて僕は「豊原」に向かいます。


「つれ」がいないのでテキストのみになってしまいますが、豊原には「泉芳茶荘」(工場のブランドの華剛製茶の方が通りはいいかも)という老舗の茶荘があります、ここは梨山の大卸なので非常に安い価格で僕は買うことができます、
そんな情報載せちゃっていいのという人がいるかもですが、ここで僕がその値段で最高のロットが買えるのは「昔からの顧客台帳の積み重ね」があってのことなのです、(ここは顧客管理がしっかりしてて名前と電話番号を言わないとお茶が買えない(笑))
今回も、5月2日摘みのまだ7斤しか山から降りてきていない「翠戀」と「華崗」を試飲させてくれます
当日のメモを見てみると

翠峰 安くしてくれたが今回は苦味が出過ぎてパス
翠戀 去年の一押しだったが、今年のは含水率高そうなので少量
華崗 冬ダメだった分なのかとてもイイ!春味がしっかりしてるのでこれをチョイス
天池はまだ摘んでない(5/20頃)とのこと

20 華剛製茶 梨山翠戀
21 華剛製茶 梨山花崗

をお買い上げ~して台中までダッシュで戻ります、幸い「つれ」様のお茶酔いは「ビールを飲んだら治った!」都のことで明日の行程も問題なく過ごせそうです

 
 にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
今日はもう更新しませんよ~



GW台湾買い付けの旅6

というわけで三日目の朝~、

ロッジ風の小洒落だホテルのレストランで朝ごはん~、ボーッと外を見てるのは天候が怪しいから…、天気が良ければ渓頭回ってもいいかなと思っていたのですが予定変更!まず鹿谷まで降りて荷物をコンビニから送ってしまわないと、濡れたら一巻の終わりです…
 コンビニに荷物コンビニ預けた瞬間、集中豪雨発生!レンタルバイク付属の雨合羽を着用して雨をやり過ごします、こういう雨はしょっちゅうなのでみんなこのカッコで歩いています、工事現場のおっちゃん達も雨合羽に着替えて休憩(酒盛り)開始…、ちょっと止みそうにない感じ…、雨宿りしている間に天香茶行が空いたのでそのままお買い物

 もう説明の要らない(と思う)張登雁夫婦、シラフの時はお父さんは極めて真面目な人なのです
(飲んだらマダオだけど…)、しっかりお茶を頂きます

15 天香茶行 根性無悔
16 天香茶行 阿里山(樟樹湖)
 左 4月20日摘みの「今生無悔」(春茶でも作るんだって…)、白毫が多めの仕上がりとなっております。ちょっと焙煎の味が勝つかな?もうちょっと発酵したほうが好きかなと思いながらお買い上げもしかしたら焙煎の勢いが落ちた夏以降が飲み頃かも?

右 阿里山(樟樹湖) 極めて普通にうまい教科書に載ってるような阿里山でした、樟樹湖周辺(嘉義県太和村)は、「予約で売れてしまう」というのもこういう茶農の「買い切り」があるからなんだろうな~とか想像してます

雨が小ぶりになったので、移動なのですが、本当は凍頂山の茶農のところに行ってから、小半天の茶農のところに行こうと思ってたけど、この天候だと…小半天(鹿谷を挟んで凍頂山と反対の山)方面に向かうことに、
こっちの尾根にやってきて正解!ちょっと晴れ間ものぞく感じです 、こっちの尾根の茶農のところに来る日本人は殆どいないようで、二年前に来たときは近所の子供が「日本人が見たい~」と言って覗きに来るような田舎です。上の普通の民家でお茶を買います
 この眼光鋭いおっさんが劉揮評、「91年度神農奨」受賞者で鹿谷郷茶葉生産班第六班(後の貴妃茶生産班?)の初代班長、去年の冬も5000人以上参加者の鹿谷郷農会でトップ10までに入った実力者、
またタイミングの悪いことに「今年の出品茶」を焼いている最中でした。
鑑定杯がいっぱい並んでるのは一番右から一回目の焙煎、二回目の焙煎、三回目の焙煎で彼は焙煎室からでたり入ったりしながら品茶しています、めちゃくちゃナーバスな場面なのですが、「いいよ、一緒に飲んでたら…」という感じになりずーっとお茶を飲んでました、
途中で別の茶農が僕らなんか眼中にないって感じで「うちの出来どうだろう」って持ち込んで情報交換してたり、なんか胃が痛くなりそうな雰囲気…、
とりあえず「あの~去年の貴妃茶残ってないっすか?」と言ったら、自分で入れて飲んでていいよ的な感じになり茶葉と鑑定杯とタイマーを渡される始末…めちゃくちゃく緊張したっす

 で、そんなファンキーな場面の一服の清涼剤になったのが「朝取ってきた」という自家製龍眼蜂蜜メチャウマだったので一瓶譲ってもらいました。

17 劉揮評 貴妃茶

(ばかな!!という値段で譲ってもらいました)、と今焼いてた比賽茶のサンプルを少しもらえて(!)「もうお腹いっぱい」になって下山することに








オフショット
左:こんな深山幽谷なところです
右:雨がパラパラしてたのでとりあえずかっぱを着て竹山まで下山


着いた時の竹山の街は「暑い」ってかんじバイクを返して
しばらくすると…
















土砂降りの豪雨台中客運のバスはターミナルの中まで頭を突っ込んでお客さんを濡れないよう「配慮」しているはずなのですが、どう見てもバス停にバスが突っ込んでいるようにしか見えないの図








台中市街地編に続く
にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ
ベスト10はキープしたいのでランキングにポチを…