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2008-01-03

(転載)コンテスト入賞茶は傾向をつかむ教科書になる

コンテスト入賞茶は傾向をつかむ教科書になる

台湾茶には、入賞茶というものがあります。ここでは入賞茶というものが何か、その功罪を書いてお茶選びの参考にしてもらえたらと思います

入賞茶とは何か?
台湾の各茶区では、毎年ベストシーズンの一番茶を20キロぐらい(茶区によって違いますが)農会(農協)または茶業改良所に集め、そのお茶の品評を行い、等級付けし封印をして再出荷を行う制度があります。また、賞を取った茶農には看板が送られお店に飾ることができます。

入賞茶の功
入賞茶の功績を述べてみたいと思います。品評制度を行うことで下のような効果があります
① 均質化:農産物として大事なこと、産物が均質であると言うことに関しては非常に意味があります。
② 価値の創造:あいまいな評判や格式などを除き、よいお茶を売る店が評価され、儲かり守られる仕組みだと考えます
③ 相場の形成:不当に高いお茶をスポイルすることができ、市場を形成するためには非常に意味があると思います ④ 地区毎の特色が出来る:茶区毎に入賞傾向に差を作っているところもあります(杉林渓や青山茶)これによって茶区ごとの特色を出しているところもあります。

入賞茶の罪
逆に品評制度で弊害が起こっていると考えている部分を書きます
① 主催者側の恣意が働く:農会や改良所が主催することで、それらの進めたい品種、味作りに入賞が偏る(多くの産地では青心烏龍と新品種の品評が行われるがようはそれ以外は評価されないということ)
② 一番茶ゆえの弱さ:一番茶であるがゆえに、お茶の味が弱い、品評会自体が早すぎるための問題
③入賞するためのお茶作りが行われる:入賞傾向の中に茶色や葉色も含まれるために茶農は色の綺麗なお茶を作ろうとする、必然的に味は弱くなる。また香り重視なので味が弱くても香りの強いお茶が持ちこまれる
④ 最小ロットが決められているために賞に出せないお茶:最小ロットが小さいため、ある程度の大きさで作られていないとそもそも品評の俎上に乗らない(手間隙かけた小さい畑のものは評価されない)
⑤ 保存にまでは基準がないこと:よくあるのは入賞茶を看板代わりにショーケースや外においてある御茶屋さん、
保存状態がこれでは劣化は避けられません

品評茶に対してのまうの認識

入賞茶はスペシャルなお茶ではありません。あくまでも、農会や改良所が決めた基準にあったお茶かどうかと言うことです。ですから「入賞茶=美味しいお茶」と盲目的に信じてしまうのは非常に危険です。もっと美味しいお茶はありますし、一番茶にこだわらず自分の舌に合ったお茶を探すことが大事だと思います。
また、まうの好きな古来の品種・製法も品評にこだわったいては探すことはできません。
現実問題としてまうも入賞茶に感動することは余りありません。あまりにも系統が似通いすぎ面白みがないと思うことがほとんどです。
ただ、今の日本の台湾茶の現状(基準になるお茶がない状態)を考えると、まず自分の舌で味の傾向・茶区の傾向をつかむためには、是非とも飲んでみたい「教科書的なお茶」といえるのではないでしょうか?
 
入賞茶の価格

せっかく入賞茶には価格設定があるのでその価格の一例を書いておきましょう(まうが知っている限り)。その年の生育状態などで変わりますし、まうが買った、調べた値段がぼられている可能性もありますので大体の目安です。自分の買っているお茶が高いかどうか判断する一つの要因になると思います。
 表の値段は台湾元です。通貨は大体、1元を3.5-3.6円と考えてもらえればと思います。凍頂の品評制度は複雑なのであえて書きませんでした。こうやって見てみると量は多いものの100gに換算するとそれほど高くはないでしょ。

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