お知らせ!craze4"T"Lab.申込みサイト発動!

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ついにWEBで申し込み&Labの開催可能日が検索できる様になりました詳しくはここをご覧ください
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2012-03-08

平和島爆窃団

3月第一週末は恒例の平和島骨董市、多分関東で最も大きい骨董市です。
年5回ぐらいやってますが、タイミング的に年一回か二回行くのが精一杯のまうぞう、今回は予定していた仕事がなくなり「急遽出動!」となりました

タイトルにも書いた「爆窃団」っていうのは有志で集まって「いいものあったら根こそぎ買ってやろうじゃねえの」という意味合いでして…

ここ平和島は羽田に近い場所で行われることもあり、海外からの買い「とりわけ台湾人骨董商」との競合が必須の激戦区です。
大体、平和島「骨董市」なんていうものがあるからお金がたまらないんだあ、と愚痴りつつ今回のお宝をアップします

因みに骨董市攻略のコツ(自分流)のおさらい

・ 朝一の客は験担ぎにかなり安くしてもらえる
・ 最終日の「後半」(店じまいしている最中は逆効果)も狙い目「持ち帰るぐらいなら現金に」というハタシも多い
・ 良いもの狙いなら、それの専門店を、値打ちもの探しは専門外でついでにおいているところを
・ 店主の手がふさがってる時は「黙って待つ」
・ まとめてドンも効果的、なので複数の人と行くといい
・ 相場が崩れているジャンルを狙う(今のところ九谷、伊万里の明治以降のものは雑器扱いなので買いやすい)煎茶器もユーザーが少ないので叩ける、高止まりしているジャンル(青磁・李朝・沖縄物)はスルー
・ お茶と一緒で「自分のお金をかけてやる博打(=自分の目に投資)」と思うと肝が据わる
・ 客揃いなら全てちゃんと見て、ホツやニュウや傷を見る、一個でもあればその分まけてもらえる
・ 食い物、飲料持参(途中で栄養補給しないと集中力が落ちます)
・ ネット環境持参(銘や相場がすぐ読めるので)ただし会場外で調べること
・ 「一度買ったコマ(店番号)は必ずメモ(仕入れ傾向が似るので次回に回りやすい)」
・ 「長居は禁物(僕は長くて2時間以内に撤収します)」
・ 「物の受け取りは最後に一気に(いっぱい持ってると値引き交渉しにくい)」

ではそんなまうぞうの今回の「収奪品」は…

・玉川堂のイブシ銅の鎚起建水→未使用箱なし→5.8k→5K
箱なしにしても「腐っても鯛」燕三条の「玉泉堂」、未使用で状態のいいものでこの価格は即「回収」です、穴の部分が「心」という字になっているので「心」という「銘をつけました」






・物故物(もう作家がなくなってしまった)の萬古焼(常滑土)→
未使用グリンダマ
2脚未使用→20K→15K
焼きも造形も下手だけど「土」が良かった!未使用で使いでが有りそうなので「回収」台湾茶の道具に下ろすでしょう



・三代目か四代目道八(明治期)煎茶杯5客揃(うち一脚窯キズ、一脚ニュウあり)22K→15K
 
京焼の「道八」白磁細工物と銘の書き方からして「3代目」か「4代目」ですが…写真で見えにくいのですがものすご~く細かい龍を彫ったあとに釉薬を回しているのですが、その釉薬が非常にいい、今の京焼では再現不可能です、22kで絶対譲らんという店主を「なだめすかし」&「恐喝し」15k迄持って行きました





・銘不明、常滑昭和物急須→3.5K→3K
今回一番「買い」だったと思う子、時代はないが使い勝手が良さそう、細工も土もなかなか、文山なんか入れちゃおうかな?


・煎茶器揃(萩)同じく煎茶器揃(辰沙)合わせて7k→5K
これは行きつけのハタシさんでとにかく安く煎茶器をやるところなのです!ついて早々「おっちゃんこれ包んどいて!」と即決でお買い上げした二品


 辰沙の煎茶器ってあるようでないのです…

 萩の方は凡作ですが、「こぼし」の形が茶藝師の方が最近良く使う手にそう「涙型」だったので茶海としていいかなと思い「取り合えす回収」です

そんなこんなで43kの出費でしたが、掘り出した感があります
現物は「Lab」にて所蔵しますので、「見せて」と言ったら見せます「分けて」はもうちょっと目垢がついて「飽きてから」からね (笑)

今度の爆窃団は、体調が良ければ18日の高幡不動「ゴザレイチ」を狙ってます、興味の有る方はご一報を!ではでは~ 

2012-03-05

茶譜~LABではこんなふうにお茶を渡ります(前編)

最近、真面目にメモを取ってくれる人が多く、茶譜が公開できる&感想戦ができるのがありがたい
2/18日の茶譜(荷花さんサンキューです!)
*チャイ(貴妃茶・台湾野生蜂蜜)

→ この日はドタバタだった&体力が落ちていたのでまずは「自分に」栄養補給の意味も込めて…
   季節落ちした張 富欽 の貴妃茶をミルクで煮出し(!)台湾産の野生蜂蜜(!!)を入れた
   特製チャイをウェルカムに…「なんという贅沢」


*浦山さんのお茶

 → ご存知「烏龍茶職人」浦山尚弥くんが鹿谷郷のコンテストで出品したお茶(浦山くんが2/9にLabに遊びに来た時にお土産にいただきました)「なんでこれが淘汰やねん!」という「怒声」が一煎目に飛び出す、その後蓋碗での入れていくうちに「バランスが崩れる」瞬間を見出した時、「おーっ」という声が…ここを鑑定杯で見出しているなら評茶員の人たちは本当にすごいと思うのです(今後もCraze4"T"LAB.は全力で浦山くんを応援します(キラーン))

*杉林渓(劉憲聰)春、冬、冬片の飲み比べ


今回Labの扉を叩いた「K」さんからのリクエストで「うちの古典的な杉林渓(要は緑茶っぽいフレッシュな奴)」の「春」「冬」の青心、金萱の「冬片」を品茶(金萱の見分け方は解りましたでしょうか)

*大禹嶺改め“杉林渓”@遊山茶房と竹山「天梯」@老吉子
昨今はやりの「ドカーンと」味が来るけど僕的には「劣化梨山?」と思ってしまう高山気たっぷりの杉林渓へとお茶を渡り(どう言ったらいいんだろう「イメージをつないでいく」)ます

*渓頭のお茶

渡ったついでにうちのLab.で評判の「渓頭妖怪茶」(まうぞう銘)こっちの尾根ではこんなことが起きてるよ~と渡ってみました

*龍眼焙煎のお茶2種 +茶壺で


ここは「じゃあその「妖怪茶」を僕に紹介してくれた焙煎士の本業は…という風に」渡りました

A その焙煎士に代行させたであろう良いクラスのお茶
B その焙煎士が作ってるお茶
ここで茶葉の質(A)を取るか、焙煎の「調和」(B)を取るかで毎回もめるので今回は
C その焙煎茶(B)を「茶壷」で狙って焙煎香を「持って行ってもらう」入れ方を「ノイズ」としてのせてみました、結果Cがかなり好評だったと記憶しています、このいいイメージから

*紅香紅袋
(まうぞうの龍眼焙煎の師匠、1年間火入れが落ち着くまで良い条件で密閉保存してピークを狙ってました)をいただきます、一年火入を落としてもなお強い焙煎香と植樹の段階から炭火焙煎のために「摘み」「発酵」「製茶」されたお茶の「調和」を味わって頂きました(煎が続くお茶です)、ここで一回休憩

*三峡碧螺春
休憩後、リクエストでおいれしたんですが、このクラスの緑茶がコンスタントに入手できる台北の某茶荘はやっぱすごいなあと関心

*奇来山 焙煎のだめなもの
ハハハ、そうなのですうちでは「ダメなもの」も素材としてお出しします。この冬は奇来山がやたらキテたので焙煎度の違うものを一気に品茶してみました、高温・短時間では「茶葉が火傷」してしまうのを眼と手と舌で実感していただけたかなと

*紅水烏龍
そしてその奇来山の茶農が実験的に作った「紅水」と本物の凍頂山の「紅水」こうも違うのか…という愕然とした差がありましたねえ…

*木柵鉄観音(張協興茶行)
冬買ってきた中で唯一品茶をしていなかったお茶なので皆さんと「あーだこーだ」言いながらいただきました