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2012-06-05

GW台湾買い付けの旅9(完結編)

多分今日で完結となるののロングランな企画、書く方も疲れましたが、私の日本語能力のなさに呆れつつ呼んでいただいている方に感謝しつつ、行きます!

王有里の家から坪林の老街に取って返しそこから「陳文慶」の家に行く、彼は水徳の村の「青年団長」的な立場、当然水徳の村の名にかけていいお茶を作ります。

 彼の目指す方向はコンテスト茶作りここ数年での特等受賞回数で見てもかなりの強者です、若手のピンリンの茶農の四天王には僕的には絶対に入れる腕前、坪林郷のコンテストは鹿谷郷農会ほどではないですが、かなりの難度です。
 彼の家には「コンテストに出すまで」春茶を保管しておく冷凍庫(写真右)があります、コンテストに持って行くまでここで保存しこのプレハブごと温度を戻していって出品するという念の入りよう
 こんな気さくな農家のあんちゃんですが出される課題はハードです、これをくぐらないとお茶は買えません
 「うちには今三種類のコンテスト出品用のお茶があるよ」この中で俺たちが一番いける!と思っているお茶を当てたら分けてやる、間違ったら売らない…さても難度が高い質問です!梨山だったら速攻で判断できるけど、包種のコンテスト茶の良し悪しは難しい、特に同じ茶農だし…
 そういう時には「本人じゃない関係者」の動きを見るのが重要!昼寝から目覚めて寝ぼけながら品茶をする陳文慶のお父さんの動きに注目すると…、明らかにあるお茶を飲んだ時に「目の色を変えてます」、うん!このお茶ですね~
まう「これ(写真一番左)だろ」
文慶「正解だ!一斤ど~んと売ってやる」
まう「え?一斤も買えないよ(値段聞いてないし汗)」
文慶「絶対一斤!○○元で(コンテストでは「淘汰」されたお茶ぐらいの価格)」
まう「???(論外に安い値段)はぁ??」
文慶「わざわざ日本から来て俺が帰ってくるまで待っててくれる奴にはその価格でいいんだ」
まう「分かった、ああ買う、喜んで買う!」
兄貴の男気に感謝です!
ちなみにコンテスト出品茶は5月中旬のコンテスト出品までは冷凍庫で保管中なのでこのお茶は「出品茶の試飲用ロット」なのですが、それでもこの価格で入手できたのは奇跡でしょう
ちなみに「そういえばお前は春しか来ないよな…、今度は冬に来い!冬茶もいいぞ!約束だかんな」と念を押されてしまいました(こりゃ今年の冬に行かんと収まりがつかないにゃ)
そんなこのお茶はただ今結果発表待ちですが、特等を取ったら一斤60000円の定価がつきます
23 陳文慶 包種


陳文慶の家のあと違う包種茶産地ということで石碇に向かいます、石碇のコンテスト常連というと「陳樹根」が有名ですね
 受賞した額の数は半端ではありません、店に行くと笑ってしまいます。
今日は樹根さんは不在でその弟さんが対応してくれます、しかしまたここでも… 「うちには今三種類のコンテスト出品用のお茶があるよ」って同じ事をされてしまいます。(泣)ここでは僕は「外し」てしまいました(「つれ」様は両方共当たったので包種茶はあたしのほうが上やねとおっしゃってました)で、一番狙ってるお茶を謝りながら分けてもらうことに…(言い訳すると坪林と石碇は絶対入賞傾向が違うと思う!)

26 陳樹根 包種


 




 
もう暗くなってきたので山から下山しつつ最後のポイント木柵の「張協興」で包種をお買い上げ~(鉄観音の春茶はまだでした~)
 
27 張協興 包種
 これにてタイムアップ!今回の旅の買い付けは「終了!」となりました、このあとビールを飲んで、寝て翌日6時起床で桃園空港から日本に帰って参りました!
 
 
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やっと完結

 
 
 

2012-06-04

GW台湾買い付けの旅8

さてさて、4日目なのですが朝から新幹線で台中から台北に戻ります。
昨日、仕込んでおいた「冷泡茶」とセブンイレブンのホットドックを朝食に(美食の国に行きながら基本こういうジャンクフードばかり食ってます、グルメに興味なし?)

そうして台北に急いで戻ったのは訳があります、11時に台北で通訳兼ガイドをしているお友達(ついでですがこの方「茶柱倶楽部」の取材の通訳もされておられます)と車をチャーターして坪林に行く約束なのです。「坪林にはバスで行ける」「それこそバイクで行けばいいのに」と思う人もいるかもですが、市街地では怖すぎてバイクに乗れません、また今回は「老街」よりも「生産農家狙い」なので足の確保は必要なのです。
土曜日の高速道路は滅茶ゴミで坪林につくのに約1時間そこから更に30分山を登って、ほとんど平渓との境い目の農家にやって来ます。
なんかい行っても感動の茶園ですわ!循環型有機農法を確立した功績で「神農奨」をとっている
王有里さんの畑、
 このおっさんこそ、今の有機農法の至宝です
 茶樹の苔が生える…、農薬使うとあり得ないです、この苔が茶樹の保湿と虫害予防に一役買っているのです下の雑草だらけ
 一回摘んだ後なので比較的綺麗ですが、デフォルトは右側の畑のようにぼうぼう状態です
 踏むと2cmはめり込む軟らかい粘土質の良い土です
 真ん中に見えるのが王家のお墓、このお墓のある土地にしがみついて生きてきた人なのです
彼が有機に目覚めたのは 1980年代
農薬が急速に普及した時にまだその使用法や害がよくわからず、18歳の弟を農薬中毒でなくしてから、彼の挑戦は始まったのです、畑から農薬が抜けるまで数年は他の茶農のもとで「働き」をやって土地を綺麗にし、 その後試行錯誤を重ねながら「有機茶」と向かい合ってきた人です。ぽっと出の「大豆殻や落花生殻」とか使って、農薬使ってないから「うちは有機だ」という輩とは考える方向・深さが違います。

この日はシンガポールからお客さんも来てるのでみんなでお昼を食べようとお昼をご馳走してもらったのですが…、「豆腐以外は全部自分で作ったんだ」とのこと 

 自分のうちでかってる平飼い地鶏一匹まるごと入れたスープ、うまくないはずがありません、中に入っている椎茸もとうもろこしも「自分で作ったよ」(!)椎茸は何かのお肉みたいに肉厚でとうもろこしはぷりぷり
 どんこ(干ししいたけ)と豆腐の炒めもの、これがまた最高にうまくて…
 筍の炒めもの、塩漬けじゃない旬のとれたてです!
薄味なんだけど野菜の味がすごく濃くててうまかったです

デザートはスイカでした「これもうちで…以下略」

なんだかグルメレポートみたいになってきた…でもこの旅一番のごちそうだったのはまちがいなしです

 今は刈り取った葉(日本茶風に言うと番茶かな)を使って紅茶を作ってました、そんなに売れるもんでもないけどせっかく育った葉がかわいそうだから…といってました


 こんな風に適当な茶碗で適当に淹れてくれるのですが、これがまたうまいのです、で、彼のお茶は製茶されるたら即完売なので、在庫はありません、いつものことなので仕方がありませんまだ最終焙煎や枝取りが終わっていない「毛茶」の状態でお買い上げ~です
22 王有里 有機包種(毛茶・未摘)

おいしいごはんのハプニングもあり時間を大幅に食ってしまったのですが、彼の家から街に着く手前のお寺で「お祭り」 をやっていたのでひやかしていくことに、



今となっては珍しいレトロなボテヒー(人形劇)など鑑賞していると、その中に慈心(有機の認証団体の一つ)の有機茶を販売しているブースを発見、適当な有機包種(完成品)と坪林の東方美人の持ち合わせがなかった、更に上徳村のお茶は飲んだことがなかったのでとりあえず買ってきてみました

24 金冠有機 包種
25 金冠有機 有機東方美人

その後 王有里と全く逆の方向を向いているある茶農のところへ…

今日で完結のつもりが力尽きました。続きは次回
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2012-06-02

GW台湾買い付けの旅5

さてさて、チェックインしたし荷物も置いて軽くなったし、晩ご飯でも…いえいえそうも行きません、
まだまだ鹿谷でお茶探しは終わりません。
玉春茶坊/挑茶驛站に向かいます、ここは浦山くんの製茶や焙煎の師匠の「林偉信」のお店です
(正確に言うと玉春がお父さんのお店で、隣の挑茶驛站が偉信くんが今年作ったお店)

えーっと場所は、鹿谷に三軒有るセブンイレブンの中の3つ目のセブンイレブンの向かいです。(コレで分かる人にはわかってしまう)




















すごいハイセンスな外観と内装…、但しお店の中が妙に熱い&なかなか偉信くんが上がってこない
そう…コンテスト用のお茶「比賽茶」の焙煎をしている非常にナーバスな時間帯に来てしまったようです、 このGWの時期は鹿谷では5000分の1を目指す猛者が「本気」で製茶し、一番を目指すナーバスな時期です、このあともこういう場面に出会いますが、偉信くんの今年にかける意気込みは他の茶農以上のもの、何故か…

今年、「結婚した」「自分の店を持った」「子供ができる」という人生でも大きなイベントが連チャンでやってきた彼、今年よい焙煎のお茶を本気で作って「コンテストもとって」「ビンテージ(陳年)をかけたい」と思っているはず

 これはお父さんが偉信くんが生まれた時に陳年を初めて結婚して自分のお店を出すときに封を開いたお茶…自分も生まれてくる子供に同じ事を…という気持ちがあるんでしょう



浦山くんが何種かお茶を入れている(30分ぐらいだろうか)、と偉信くんが上がって来ました(写真真ん中)この写真では笑ってますが、焙煎室から上がってきた瞬間は他を寄せ付けない様な「戦う男」の顔で声もかけられないような状態…
全身汗だくで、今まで茶葉と格闘してきたのが伺えます、更にただでさえ細身の彼が「以上に痩せている」ことに更にびっくり…
更に30分ほどしてちょっと落ち着いた偉信くんが「飯にしよう!」といい、僕とつれと浦山くんは「ヨネスケ」よろしく、「突撃となりの晩御飯」的な展開に、台湾ではよくあることとは言えども有り難くごちそうになりました
 更に食事をして一息ついた偉信くんが「焙煎室においで」と誘ってくれました




 今日の仕上げを確認するための鑑定杯があり、順を追って雑味がとれて味が収斂されていく様子が解ります、更に1籠目と二籠目が均質になっているのかをチェックする事もできます。う~ん、こんなの見せてくれるとは…
 その後更に何種類か飲んで購入したのは

8 挑茶驛站 秋紅水烏龍(秋)
9 挑茶驛站 阿里山(樟樹湖)
10 挑茶驛站 杉林渓
11 挑茶驛站 金萱
の四種、昨年冬に買った秋の紅水は果実香がものすごく、長持ちするお茶だったのでうちのストックが底をつきそうだったので追加購入(春の紅水は比賽茶を仕上げたあとに作るとのこと、残念)
阿里山は発酵も焙煎も高く、茶壷に入れて飲むと良いのではと感じる一品、一瞬「ホントに阿里山?」と思えるようなトリッキーな仕上げになっていますが、戻ってくる葉底にいるのは間違いなく見慣れた樟樹湖、
杉林渓は大崙山(龍鳳渓の一個下の山)のもの、偉信くんの持ち味の焙煎によらず、クリアーに仕上げた感じ、金萱は老郷長のものと対照的に焙煎と発行をしっかりかけ、金萱の品種香を良い感じに引き出した良い意味での「ミルク系」の金萱、すごいところは3煎じ以降に出て来る金萱のダメな品種香(僕的にはトウキビガラのようなと言いますが)は出て来ません

というわけで4時間近くいたけどちっとも退屈しないというかむしろ「もっと話したい」と感じる夜なのです
 オフショット1:浦山くんは結構「おちゃめさん」です!
オフショット2:浦山くんを恐喝するまうぞうとしか見えない件

ここで浦山くんとはお別れで僕らは再度山の上のホテルに…
 行く前にもう一軒!!

というわけで「張富欽茶集」へ

 日本の某店が貴妃茶を買いまくった時のお金を元にかなり日本の古民具や中国茶器も収集・販売している小奇麗な店を数年前に作りました、足がない人だと場所がちょっと不便ですが奥さんは日本語が上手です(って言うか毎年数回日本にも来てるし…)
 「○○茶を…」とお願いすると傾向の違うものが3種類出てくるというぐらい沢山のロットを扱っています。
 ここで買ったもの
 
12 張富欽茶行 凍頂(高発酵タイプ)
13 張富欽茶行 杉林渓 龍鳳渓
14 張富欽茶行 凍頂紅茶(秋)

発酵度の高めの凍頂はいかにも「日本人受けするお味」だったので購入、杉林渓はいろんなところのを飲んで比較検討するための教材として、そして最近「阿里山紅茶」ばかりがやたら受けているので「凍頂の紅茶も飲んでみてほしいなあ」ということで購入!

そしてホテルについたのはおよそ11時過ぎ、お茶飲み過ぎ、標高アップダウンありすぎ、気圧変化ありすぎの一日だったのでめっちゃ偏頭痛がする中、就寝です(これでやっとこの紀行記も折り返し地点)
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2012-05-29

GW台湾買い付けの旅4

というわけでUくんとの待ち合わせである鹿谷郷農会にいくと…
いました!
違った…、鹿谷郷のマスコットキャラ「茶葉仙子」ちゃん。でもここでしか見たことがない上に、もうすでに色あせ始めているというなんともがっかりなキャラクター…
じゃなくてU君登場!
←急にスコールが降ってきたのでとりあえず茶菓子など物色し、時間をつぶすU君
U君こと「烏龍茶職人」浦山尚弥くん。去年一年間、凍頂で製茶を学び、「エココロ」や「片倉真理」さんに取材を受けたのでもう知っている人も多いとも思います、彼は、春茶のシーズンなので杉林渓でお茶作りの現場を「体感している最中」呼びだしちゃいました。
急な訪問にも対応してくれた浦山くんに拍手!!(CRAZE4"T"は全力で浦山くんを応援します!加油!)
雨が上がり次第彼に案内をお願いしているところへ向かいます。










向かった先は一見普通の民家なのですが…、実は林光演(鹿谷郷の郷長)さんのお家。ここで「老郷長茶典」のお茶を買うのが実は浦山くんにお願いしていたことなのです。明山ホテルや台中の事務所でも変えるはずなのですが、
とにかく作っている人たちと顔をあわせ話をしてみたかったのです。(写真には写ってないけど光演さん本人ともお会いしてお話しました)。






淹れ手は若旦那の「林裕凱」さん、浦山くん曰く「烏龍茶王子」日本に留学していたこともあり、かなり日本語がしゃべれます。今度はどうやって来たらいいか聞いたら?電話してくれたらまたいつでも来ていいよとのこと、やったぜ!














まず最初に今年の金萱を頂きます
非常にしなやかで健康な葉で非常に若い茶樹!ミルクに例える金萱の品種香りを抑えて「花香」を引き出しています。これは即決でお買い上げ!








続いて浦山くんが2日前に作ってきた「杉林渓」の「龍鳳渓」を頂きます、むむっ、コレは!日本だと梨山って行っても十分通用する出来、日照度が高いせいか成長も素晴らしく良い、右の写真の「摘み」にも注目したいところ、こういうふうに枝を痛めず摘めば二番茶も健やかに成長してくれるはずという見事な切り口(外地の人を多く雇うとここがこういうふうにならないんです。慣れてないから逆剥けの枝が増える…)


最後に去年の冬の龍眼焙煎(龍眼の炭で焙煎を行います)を頂きました、去年浦山くんに16窯もあるすごい焙煎士のところに案内してもらったのですが、その焙煎士とは違う人だよ~とのこと、コレも非常に良いのでお買い上げ~















ここで買ったお茶

5 老郷長茶集 金萱
6 老郷長茶集 炭火焙煎
7 浦山茶 杉林渓 龍鳳渓
さてお目当てのお買い物もお買い物がすんだところで「私とつれ」は大変なことに気づきましたそれは…「今日の宿を決めていないこと(爆)」早速浦山くんに相談です
「1部屋1200元(3600円)くらいで」「ネットが出来て」「タバコが吸える」というのが「つれの出した条件」浦山くん、考えることしばし…そこに「王子」が「じゃあうちのホテルに泊まりゃあいいじゃんタバコはベランダで吸えるし…」
ええ~っあんたのところのホテルは二件とも超高級リゾートじゃね~の、1人1200元と聞き間違ってない?「大丈夫平日で暇だと思うから、電話してきいてみるよ(おもむろに電話)空いてるって」というわけで渓頭の入り口にあるリゾート「新明山ホテル」に泊まることに…チェックインと雨がやんだ間に荷物を置くために取り急ぎ移動

 

 鹿谷の街からバイクで15分程度、ロッジのような一軒家が並ぶ身分不相応な宿に泊まることに…(ちなみに夜はベランダから蛍見放題でしたよ)
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