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2012-06-04

GW台湾買い付けの旅8

さてさて、4日目なのですが朝から新幹線で台中から台北に戻ります。
昨日、仕込んでおいた「冷泡茶」とセブンイレブンのホットドックを朝食に(美食の国に行きながら基本こういうジャンクフードばかり食ってます、グルメに興味なし?)

そうして台北に急いで戻ったのは訳があります、11時に台北で通訳兼ガイドをしているお友達(ついでですがこの方「茶柱倶楽部」の取材の通訳もされておられます)と車をチャーターして坪林に行く約束なのです。「坪林にはバスで行ける」「それこそバイクで行けばいいのに」と思う人もいるかもですが、市街地では怖すぎてバイクに乗れません、また今回は「老街」よりも「生産農家狙い」なので足の確保は必要なのです。
土曜日の高速道路は滅茶ゴミで坪林につくのに約1時間そこから更に30分山を登って、ほとんど平渓との境い目の農家にやって来ます。
なんかい行っても感動の茶園ですわ!循環型有機農法を確立した功績で「神農奨」をとっている
王有里さんの畑、
 このおっさんこそ、今の有機農法の至宝です
 茶樹の苔が生える…、農薬使うとあり得ないです、この苔が茶樹の保湿と虫害予防に一役買っているのです下の雑草だらけ
 一回摘んだ後なので比較的綺麗ですが、デフォルトは右側の畑のようにぼうぼう状態です
 踏むと2cmはめり込む軟らかい粘土質の良い土です
 真ん中に見えるのが王家のお墓、このお墓のある土地にしがみついて生きてきた人なのです
彼が有機に目覚めたのは 1980年代
農薬が急速に普及した時にまだその使用法や害がよくわからず、18歳の弟を農薬中毒でなくしてから、彼の挑戦は始まったのです、畑から農薬が抜けるまで数年は他の茶農のもとで「働き」をやって土地を綺麗にし、 その後試行錯誤を重ねながら「有機茶」と向かい合ってきた人です。ぽっと出の「大豆殻や落花生殻」とか使って、農薬使ってないから「うちは有機だ」という輩とは考える方向・深さが違います。

この日はシンガポールからお客さんも来てるのでみんなでお昼を食べようとお昼をご馳走してもらったのですが…、「豆腐以外は全部自分で作ったんだ」とのこと 

 自分のうちでかってる平飼い地鶏一匹まるごと入れたスープ、うまくないはずがありません、中に入っている椎茸もとうもろこしも「自分で作ったよ」(!)椎茸は何かのお肉みたいに肉厚でとうもろこしはぷりぷり
 どんこ(干ししいたけ)と豆腐の炒めもの、これがまた最高にうまくて…
 筍の炒めもの、塩漬けじゃない旬のとれたてです!
薄味なんだけど野菜の味がすごく濃くててうまかったです

デザートはスイカでした「これもうちで…以下略」

なんだかグルメレポートみたいになってきた…でもこの旅一番のごちそうだったのはまちがいなしです

 今は刈り取った葉(日本茶風に言うと番茶かな)を使って紅茶を作ってました、そんなに売れるもんでもないけどせっかく育った葉がかわいそうだから…といってました


 こんな風に適当な茶碗で適当に淹れてくれるのですが、これがまたうまいのです、で、彼のお茶は製茶されるたら即完売なので、在庫はありません、いつものことなので仕方がありませんまだ最終焙煎や枝取りが終わっていない「毛茶」の状態でお買い上げ~です
22 王有里 有機包種(毛茶・未摘)

おいしいごはんのハプニングもあり時間を大幅に食ってしまったのですが、彼の家から街に着く手前のお寺で「お祭り」 をやっていたのでひやかしていくことに、



今となっては珍しいレトロなボテヒー(人形劇)など鑑賞していると、その中に慈心(有機の認証団体の一つ)の有機茶を販売しているブースを発見、適当な有機包種(完成品)と坪林の東方美人の持ち合わせがなかった、更に上徳村のお茶は飲んだことがなかったのでとりあえず買ってきてみました

24 金冠有機 包種
25 金冠有機 有機東方美人

その後 王有里と全く逆の方向を向いているある茶農のところへ…

今日で完結のつもりが力尽きました。続きは次回
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