多くの人が集まる台北、そこでお茶を買うのは安いのでしょうか?高いのでしょうか?(あくまでも中心部でのおはなしです)
論外: デパート・免税店で買う
もう、これだけはお勧めしません、絶対に高い買い物になるからです(中身と価格の関係でね。)
包装も綺麗だし、売り子の人も日本語が話せるので、安心と言えば安心ですが、ではなぜ高い買い物かと言うと、台湾産でないものを売っている場合がほとんどだからです。 折角台湾まで行って、台湾産でないものを買うのはバカみたいでしょ?
デパートや免税店で売っているものは大抵ベトナム産や中国産の茶葉を使ったお茶が多いです。ここで反論が聞こえてきそうですね!
「私がデパートで買ったお茶はちゃんとMADE In Taiwanと書いてるぞ!!」とか…。お茶葉は農産物加工品なので、最終的に加工した場所の表記になってる事が多いのです。また日本のお茶でも、ベトナムやインドネシア産を混ぜ込んでいるのは常識となっています(これは混ぜ物というよりよりよいお茶を作るためにブレンドしたという意味合いですが)。中国の方でも、台湾出荷用に青心烏龍を植えた方がお金になるし、価格も安定するので青心を生産しているところが増えているようです。
さあ、それでもあなたは、パッケージの綺麗なお茶を買いますか??
レベル1: 大手チェーン店で買う
台北の街中を歩いていると、同じ名前のお茶屋さんが何軒かあるのに気づくでしょう。そのようなチェーン店でお茶を買うのはどう でしょうか?これも高い買い物になることうけあいです。理由はまあ上と同じ理由ですね。大体、台湾の人がみんなお茶好きで、プレミアムのお茶を捜している かと言うとそうではありません。それなりの普段用のお茶を飲んでいる人がほとんどですね。大手チェーンはそう言う層を相手にしているので、当然そのような 品揃えになります。ただ「時間がないけど、安い茶道具が欲しい」とか「ティーバッグのお茶が欲しい」といった理由だとそれなりに必要なものは入手できます。
レベル2: ガイドブックに載ってる専門店に行く
これが、観光で行かれる方、初めて行かれる方にはお勧めです。安くお茶を手に入れたい方にもお勧めです。安く、安定した質のものが入手できるので、初めて行かれる人にはこれを勧めます。とはいっても最近のガイドブックは「おいおい!こんなとこおしえんじゃ ねーよ」って言う、すごい高い店を紹介したりしてるので、ここで書くガイドブックの載ってる店というのは、10冊ガイドブックがあったらそのうち8冊ぐら いで取り上げられるメジャーな店のことです。
年間のどの時期にいっても、良いものがそこそこの価格で入手できます。例をあげると、和昌茶荘さんなんて、その典型かと、大体の主要品種があり、あの価格は後立派の一言!さらに品質も1年を通じて安定してるし、いちげんさん にもだしおしみをせず丁寧な接客!非のうちどころがないような感じです。はじめて台湾に行く人は絶対に立ち寄ってみていただきたいいいお店です(和昌さん からお金をもらって宣伝をしてるかのようなべた誉めですね)。ちなみにこのクラスのお店は、日本人が来るのが当たり前なので値引き交渉はしないで下さい。時間の無駄ですし、何よりも良心的な価格なのですから。
では、ここから先に進む必要があるのか?と聞かれそうですが、それは人それぞれですね、もっとはまりたい人、自分のスペシャルが欲しい人、自分の確固たる好みが合ってそのお茶を探したい人などは次のレベルへどうぞ
レベル3: 新進気鋭の専門店を探す
さてここからが本題、次のレベルはガイドブック紹介されているようなお店の中でも比較的新しく出来たお店でお茶を買った場合ですね。新しいという概念は「その店の店長が初代かどうか?」ぐらいの感じで考えてください。地方に自分の茶畑を持っていないお店と言ってもよいでしょう但し、新しいお店の中でも自家焙煎しているお店は除いて考えてください(レベル4に詳細を書きます)
大体のお店は新しく、ハイカラな感じか、アンティークを配したおしゃれな作り、そう、店主が趣味ではじめた感じのお店です。一言でいうとこれらのお店で は自分の畑を持っていない(仲買専門)ところが多く、良いものが手に入ったとしても非常に高くつきます、自家生産ではないので当然です。現地にいって買う 根性がある人なら現地で買ったほうが遥かに安上がりです。値段も何も加工していず流通するだけなのにとんでもない価格の場合もありますので、後で書く入賞 茶の価格をみて、熟考してからでないと、痛い目にあうことうけあいです これらのお茶屋さんに言えることは非常にお茶の知識があって、熱意もあるということです。ですので、私も勢いに飲まれてすごい高いのを買ったことがあります、確かに選ぶ目は確か、味もよい!意気投合すると非常に面白い…。
のですが冷静になるとやっぱり高い。後でいたかったなあと後悔することになります。時間の都合で行けないけど、この地方のお茶が買いたい!という時以外はまうは基本的に立ち寄らないことにしています。
実はこのレベルのお店でねらい目なのはプーアルや大陸茶、東方美人だったりします。初代なので仕入れルートは弱いがお茶の知識はある、それならば、今までにないお茶を扱えば、仕入れルートの問題は解消できる。と言うことで非常に良質なプーアールが手に入ったり、すごくよい東方が入手できる可能性があります。
レベル4: 台北の醍醐味!お店オリジナルの焼きを極めろ
実は、台北で一番ディープなのは、このレベル!百花繚乱、しかも玉石混合なのです。もともと台北では、お茶の焙煎をする工場が沢山あり、毛茶を加工して出荷するのは台北で行っていたのです。今でも阿里山などから台北に出荷されるお茶は低い焙煎か毛茶がほとんどです
と言うわけで、地方でお茶を買う時には、あたらいい茶葉をなんでこんなへたっぴな焙煎するんじゃい!と突っ込みたくなるようなお茶にたまに出会います。まるで田舎娘のように垢抜けない感じの(笑)。 自分の家の畑を持ってる台北のお茶やさんもこのレベルですね。自分のところで出来た茶葉を大都市圏での競争に勝つために、非常に上手く焙煎している所もあります(多くの所では垢抜けないお茶を売ってたりするのですが)。
但し、焙煎技術にも上手い下手さらには好みががやはりあって自分の好みのお茶を見つけるのは本当に難しい。ただこういうお店では価格は高くても自分のスペシャルを見つける可能性はあります。
こういう通好みするようなお茶を生産するところでは、さまざまな駆け引きや、値引き交渉、自分のお茶に対しての愛情を語るなどいろいろなことをしないと スペシャルにたどり着けない(出し惜しみされる)事もあります。またなれてくれば自分のなかでこういう店は期待できそうとか直感的にわかるようになってき ます。後日どうやってスペシャルにたどり着いたか、まうの例を書きながら、台北でのお茶買いの楽しみを書いて行きたいとも考えています。お楽しみに
とにかく、高いけどその価値のあるスペシャルなお茶を台北中心部で探すなら「焙煎」がキーワードになるというお話しでした。
番外 :包種と鉄観音は中心部で買うな!
なんでもかんでも、台北中心部で買おうと考えるとこれはすごく痛い目に会います。あくまでも、台北でかえるのは凍頂、梨山、阿里山などの青心烏龍のメジャーどころと考えてください。地方には地方にしかない珍しいお茶もありますし、産地でないと買えない素材にこだわったものもあります。また、台北中心部と書いたのは鉄観音や包種茶は台北県内で生産されているので、中心部にはあまりいいお茶はなく、現地(といってもバスやタクシーで行けるレベルです)に行ったほうがはるかに良いものが買えます。
まうぞう的主張
・ 台北でお茶を買うなら焼きを重視しよう、素材の良いものは地方にもっとやすくあるはず!
・ 中心部で買うならメジャーな銘柄、包種や鉄観音は現地まで行け!
です。
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