茶葉の種類で分類
種類も中国本土ほどではないですが、沢山あります。主なもの、まうが思い入れがあるものを中心に整理してみました
主力品種
・ 青心烏龍
別名「種仔」「種茶」「軟枝烏龍」「玉叢」、台湾の青茶の主力品種。1855年に林鳳池さんが福建から凍頂山に持ちこんだ茶樹から派生した茶葉。どちらかと言うと晩生種。ただし、茶樹が病害によわく、茶葉の生産量が少ないのが難点、青心烏龍や包種の高級茶に使用されているのは大体この種類。
・ 青心大○(有るの中がないやつ)
新芽に白い産毛が多いのが見た目の特色。葉の外観のギザギザが目立つのも特色の一つ。茶樹の勢いが強く全国的に生産されている。ので、生産量が多い品種でもある(但し、最近は作付け面積が減りつつある)。多く作成されているのは桃園,新竹,苗栗の三縣。場所でも想像できると思うけど、烏龍も勿論だが、この茶樹で作った代表的な茶種は東方美人茶(椪風茶)ですね。まう的にはこの茶樹で作った包種茶(桶球包種茶)は包種大好きまうとしては楽しかったです
茶葉改良所の品種改良種
・ 台茶十二号(金萱)(No2027)
今から約20年前に新品種として命名された。独特の風味があり消費者の人気も高い、中生種で茶樹も大きく、新芽はバンバン出てきて葉も肉厚で、環境にたいしても強いというわけで在来の茶樹を駆逐しつつどんどん作付け面積を増加させている。裏を返すと機械づみが出来て、土地ごとに特色のでにくい面白みのないお茶。農産物としてはまことに結構だが、つまらん(個人的見解)ちなみに2027とは試験場の開発ナンバーですね。
・ 台茶十三号(翠玉)(No2029)
金萱とほぼ同時期に開発された中生種、12号に比べると機械づみがしにくいのと、うまみがちょっと変わっているのと、花の臭いがきつすぎて、はじめは敬遠されていたのだが、現在は人気品種の一つに、こちらも比較的生産が簡単な茶樹。ちなみに金萱とは受粉させた茶種と花粉の茶種の関係(何と何を懸けたかは忘れちゃったが)逆なだけ、系統が近いのもうなづける
特定種類を作るための茶葉
・ 鉄観音
1900年ごろに木柵の張兄弟が安渓から運んできた茶樹、ここで勘違いしてはいけないのは、現在安渓で作られている鉄観音とは全く別物の茶種だということ。当時の中国では茶の分類などが非常に粗かったので今の鉄観音種とは全く違うお茶なの。葉の肉厚は極めて厚く、この辺も木柵鉄観音の強い焙煎に耐えれる茶葉なのだろう。茶樹の勢いも弱く、木柵地区の土地が弱っているので現在、生産高が減りつつある。 多くの木柵鉄観音は他の茶種で作っているの(!)で、最近は鉄観音種で作った木柵鉄観音を区別して正(木叢)木柵鉄観音といっている。
・ 四季春
木柵の山で生まれた、交雑種(蜂やら虫が自然受粉させたものと考えられている)、このお茶が広がったのは、極早生種だったという点が評価されたから、いつの時代にも春茶が待ち望まれているのは当然、一日でも早く収穫できるお茶が珍重されたのは言うまでもなく、自然交雑されたこのお茶が広がったというわけです。収穫時期も長く、収穫量も多い、まあ春の早い時期に買うなら良いんだけどそれ以外には魅力がないかな?ちなみにそう言う由来のお茶なのでコンテストなどはないです。はい。
・ 青心柑仔
龍井茶や碧螺春などの台湾緑茶を作るための茶種、柑橘系の葉っぱに似てるところからこの名前がついてます。これも誤解がないように書きますが、大陸の龍井茶や碧螺春とは全く無縁の茶種です。新店や三峡など緑茶の産地でしか生産されていないです
生産が減りつつある品種
・ 硬枝紅心 (大廣紅心)
福建省から持ちこんだ台湾4大名種のひとつ、早生種で台北周辺で生産される、主には包種、烏龍になるが、時々鉄観音にもなる茶色が濃く、価格が安価だからだそうだ。
・ 大葉烏龍
福建省から持ちこんだ台湾4大名種のひとつ、緑茶と包種茶にされることが多い、台北北部でわずかに生産されているのみ。枝もまばらで、芽の密度もそれほど高くないからだろうか
・ 黄柑(白心、白葉)
紅茶用の品種、東方美人も最初はこの茶葉で作っていたのでは?という説も有る。日本統治時代から輸出用として紅茶を栽培していた台湾だが、台湾が世界の紅茶市場から撤退した後どんどん産量が減っている
稀少な品種
・ まだ生産が始まって間もない茶樹
台茶十四號、台茶十五號、台茶十六號、台茶十七號、台茶十八號(ちなみに16-18号は紅茶用の品種)
茶葉改良所が認定し、農会が販売している茶種、但し、まだ生産量は低い。
・ 生産が難しくて減っている品種
武夷・水仙・佛手・烏枝・梅占
くどいようだけど、大陸の同名のお茶とは全く違います。機械づみに適さず手づみしか出来ないので収穫量が上がりません、それぞれ個性的で面白いお茶なんだけどなあ…。
・ その他
野生品種
ミンナン系の野生品種(1600年ごろには存在が認められていた)。どちらかと言うと単叢などに近い味。
台茶18号(宝紅)の親木の花粉にはこれが使われていると言うことで、シナモン様の独特な香りは、引き継がれている(と思う)
まう的主張!
ここまで書いてきて、まうがホントに偏ってるなと思うのです。まう的には農会が推す大量生産できる品種は面白みがなくて嫌い、まうの思う台湾茶の醍醐味と面白さは、地方に散らばった個性豊かで手間のかかる子達とどれだけ出会えるかということですね。
佛手なんて大好きですよ、ホント! 台北の大きなお茶やさんでは見つからない面白いお茶もっと探したいなーなまうでした!
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